実は、静かにきままが新しくなって、1日に複数投稿が可能になりました。
ということで、保育者のあれこれ1と題して、保育者の日常も少しずつ発信していこうかなと思います。
今日は月曜日の研修についてお話しします。
普段の保育後は、掃除やその日の振り返りや翌日の準備等でバタバタと過ごすことが多いのですが、午前保育の日は大きな行事の準備をしたり、畑仕事をしたり、週案という保育計画を学年や全体で合わせたりということをしています。その他にも、各クラスの子どもたちの姿を保育者全員と共有するという時間も大切にしています。保育後に雑談の中で話すことや気になることを報告することは毎日行ってはいるものの、全員に報告し、情報を共有する時間はなかなか取れません。毎週月曜日は、クラスごとに子どもの様子やクラスの様子を報告したり、補助の教員も、バスの中などの担任の見ていない場所での出来事を報告し合ったりしています。
近年「保育の可視化(見える化)」というものが重要視されています。このようなブログやクラスだよりを通して、保護者の方や外部の方に保育の様子を知っていただくことも「保育の可視化」であり、情報を共有する大切なツールの一つです。しかし可視化すべきことはそれだけではありません。保育者も自分の保育を可視化する必要があります。日案や反省等の記録や子どもの個人記録は各々で行なっておりますが、日々の保育での「どうしたらよかったかな?」「こういう時はどうしよう?」等の不安や悩みは、保育者同士で相談しあっても、そのことを全員で共有し、文字として残すことが少ないということに気がつきました。日々悩み、考え、相談して、また考える…これを記録してみたら、整理しやすいですし、新しい発見もあって面白いのではないだろうか。。ということで、特に気になった出来事や保育者の悩みを具体的なエピソードとともに書き出し、全保育者で考え、意見交換し、それぞれで書き残すという研修を、毎週の園内研修(報告)とは別に月に数回行っています。担任の思いを聞いたり、自分だったらどうするかな?と引き寄せて考えたりすることで、自分自身の保育を振り返る良い機会にもなります。井口台シオン幼稚園の保育の軸(保育方針)を再確認する機会にもなります。考える時間や発言する時間も決めて行うことで、自分の意見を簡潔にまとめる練習にもなります。このように、研修を通してたくさんの発見や反省があり、学びを深めています。
余談ですが、保育者同士であっても、園長、副園長もいる場ですし、全員の前で発言するのはやはり緊張するものです。その中で一生懸命意見を述べる発言者の言葉を、他の保育者が温かい目で「うんうん」と肯定的に受け止めながら記録する姿にいつも嬉しくなります。保育者同士が認め合っていることが伝わり、素敵だなと感じます。
写真は、ある日の研修をまとめた様子です。
ここには正解も答えもありません。十人いれば十通りの考えがあります。
だから保育は難しい。だから保育は面白い。